本を楽しむ『その日の前に』

おはようございます。

最近は学校と家事。そしてその日の復習など…(只今、職業訓練校に通っています)
本を読む余裕がないのですが、今日は以前読んで感動した本のお話を…

その日の前に  重松 清



僕たちは「その日」に向かって生きてきた――。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか…。死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集。発売当初、TBS「王様のブランチ」で取り上げられ、「涙なしには読めない感動作」と話題になり、ベストセラーとなる。2007年にラジオドラマ化、2008年に、大林宣彦監督によって映画化。主演・南原清隆、永作博美。2014年にNHKBSプレミアムドラマとして放映される。主演・佐々木内蔵介、檀れい。2016年に朗読劇化された。

Amazonより

 

 

本を読んで初めて泣きました。
電車の中や公共の場所ではなく、一人になれる空間で読むことをお薦めしたいです。

 

命をテーマにした作品で、短編集となっていますが、次第に物語は繋がっていきます。
あまりお話してしまうとネタバレになってしまうのですが、「その日」とは命が尽きる日のこと。

 

本の中では、家族を遺して逝く辛さ。遺される辛さ。両方の悲しみが心に刺さる程伝わってきます。
本を読んで涙を流したのは初めての経験でした。

 

「その日」。
誰にでもそして自分にも、いつか来ることはもちろん知っているけれど、これまで具体的に考えることも意識することもありませんでした。こんな風に送れている日々が、どんなに有難いことなのか。改めて気付かされました。

 

「今日」を大切に過ごしていこう。
今まで当たり前と感じていたことは、決して当たり前ではないのに。
それすら忘れて、小さなことに不満をもったり、愚痴をこぼしたりしちゃう日もあるけれど。
「明日」が来ることに感謝をしよう。と思いました。

 

 

 

出会えて良かった。時間が経ってまた読みたい!と思う一冊です。

 

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