本をたのしむ♪『スモールワールズ』

こんにちは。
またも素敵な本に出会いました!

「本屋大賞最有力候補」との呼び声があがっていた『スモールワールズ』
残念ながら、大賞は逃しましたが、堂々の3位入賞!

『スモールワールズ』 著/一穂ミチ

本屋さんの新作コーナーに並んでいるのを見つけ、タイトルと装丁に惹かれて買ってみました。
一穂ミチさん。
初めて読む作家さんです。

スモールワールズ

最終話に仕掛けられた一話目への伏線。
気付いた瞬間、心を揺さぶる、鳥肌モノの衝撃が襲う!!
読売新聞、日経新聞、本の雑誌……各紙書評で絶賛の声続々!

夫婦円満を装う主婦と、家庭に恵まれない少年。「秘密」を抱えて出戻ってきた姉とふたたび暮らす高校生の弟。初孫の誕生に喜ぶ祖母と娘家族。人知れず手紙を交わしつづける男と女。向き合うことができなかった父と子。大切なことを言えないまま別れてしまった先輩と後輩。誰かの悲しみに寄り添いながら、愛おしい喜怒哀楽を描き尽くす連作集。

https://bookclub.kodansha.co.jp/より

6編からなる短編集。
どの物語も幸福・ハッピーとは程遠い、どこかほの暗いものが見え隠れする内容です。
だけど登場人物の心情を理解したい、読み進めることで寄り添いたい、と感じながらあっという間に読み終えました。

登場人物たちの抱える悩みや問題に、共感や同情、驚愕の繰り返しでした。
そして、最終話で一話への伏線に気付いた時は、衝撃でした。

決して明るい内容ではないけれど、何故か暗い気持ちにはならない。
「小さな世界でこんな風にもがいている」
その様子がじわじわと心に響く物語でした。

一穂ミチさん。
今回のスモールワールズが面白かったので、違う本も買って来ました。
「砂嵐に星屑」
…楽しみです。

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